関西ペイントは10日、自動車の外板用塗料などに使用できる蓄光性塗料『HOTARU(仮称)』を開発したことを明らかにした。
この塗料は蓄光顔料のアルミナ・ストロンチウム混合物を含有しており、5分程度の太陽光線照射を受ければ、最大で6時間程度は自己発光するという。それ自体の耐久性はあまりないが、自動車外板の中塗り工程後に蓄光塗料を厚さ50ミクロン程度で塗装し、パールベースとトップコートクリアーを上塗りすることで、高耐候性を実現したとしている。
短時間の太陽光線照射で光を十分に吸収するため、トンネルなどに入った際の他車からの視認性は格段に向上するため、安全性が高まるという。
同社ではクルマだけでなく、ガードレールなどの塗装にも適しているとして、今後の実用化を目指す方針だ。