全車4WDとなった『Xタイプ』に対して、ジャガーらしい走りが失われているのではないか、と懸念する声に、ジャガージャパン マーケティング・PRグループマネージャーである長木重憲氏は、「アウディなどの安定志向の4WDではなく、ジャガーらしいスポーティーな4WDに仕上がっています。国産車で言うと、スバル『レガシィ』などに近いベクトルです」と応える。
この「スポーティーな走り」の実現のために、Xタイプのすべてのモデルにビルシュタインのダンパーが奢られている。
「ビルシュタインというのは完全主義のメーカーなので、最高のモノができるまで納得しないんです。ですから、あえて量産車で純正採用しているのはこのクルマとポルシェくらいでしょう」と長木氏は胸を張って答えた。
グレードによるセッティングについては、「2.5 V6 Sport」でダンパー・スタビライザーの強化、17インチホイールが採用されており、差別化されている。