気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年7月23日付
●道路財源見直しシーリングで具体策、小泉首相表明、来月各省庁に明示(読売・1面)
●解説と提言、欧州向けディーゼル乗用車なぜ開発強化?(読売・11面)
●アジアにらみ、豪州にR&D、設計拠点、トヨタ・GM拡充へ(日経・13面)
●米GM、日本で初の戦略会議開催、ワゴナー社長、ホンダ・スズキとトップ会談(日経・15面)
●トミー、大人向けのミニカー「トミカ」をシリーズ化(日経・15面)
●デンソーなどカーナビ関連7社、地図ディスクの仕様を統一(日経・15面)
ひとくちコメント
リチャード・ワゴナー社長ら米ゼネラル・モーターズ(GM)の経営幹部が来日、23日から東京で自動車部門の経営戦略会議「オートモーティブ・ストラテジック・ボード」を開くと、きょうの日経が報じている。
約1週間の滞在期間中には、低公害エンジンをGMに供給する予定のホンダの吉野浩行社長をはじめ、資本提携先のスズキの鈴木修会長らとも会談するという。猛暑の最中、わざわざ日本にやって来て、バカンスを楽しむのではなく“商談”を繰り広げるとは恐れ入るが、米ビッグスリーの首脳が1週間も長期滞在するのも異例のことである。
「GMの対日戦略強化への意欲の表れ」(日経)と伝えているように、経営不振のいすゞなど、提携先の日本のメーカーに刺激を与える絶好のチャンスと言えそうだ。関係者によると、GMはマツダの本拠地・広島のマツダ系部品メーカーともひんぱんに接触しているとの情報もある。滞在期間中、GMから目が離せない。