ホンダは18日、高性能な赤外線カメラで撮影した画像を運転席前方のヘッドアップディスプレイ(HUD)に映し出し、歩行者や障害物をピックアップすることで危険回避をアピールする「ホンダナイトビジョンシステム」を3年後をめどに実用化する方針を明らかにした。
これはフロントグリルの左右に配置した赤外線カメラを使い、立体映像化したデータをコンピューターで解析。クルマの進行方向に迫っていたり、衝突の危険性がある場合にHUDの画面に「危険」と表記して注意を喚起するもの。同様のシステムはキャデラック『ドゥビル』などで実用化されているが、ホンダのシステムは映像を立体化して距離感を把握するなど、それより一歩進んだ内容となっている。
すでにASV(先進安全自動車)に採用され、現在も市販車採用に向けた実験が進められているが、ホンダではシステムの簡素化と低価格化を行い、早ければ2004年頃に登場するモデルからオプション装着したいとしている。