日産自動車は、塙義一会長兼CEO(最高経営責任者)が、職を外れ、カルロス・ゴーン社長兼COO(最高執行責任者)が社長兼CEOとなる役員人事を株主総会後の取締役会で決定した。
塙氏はゴーン氏を社長に迎えてからも、自らがCEOとなることでルノーの支配下では無いことを内外にアピールしてきた。しかし、2001年3月期決算で過去最高の利益を計上するなど、経営再建に見通しが立った。事実上、日産の経営はゴーン氏に任されていることから、正式に塙氏は退くことに決めた。
日産はトップをゴーン氏に一本化して組織力を固めると見られる。ただ、ゴーン氏は前期が黒字にならなかったら退任する方針を示すなど、実質上は経営の最高責任者と見られていただけに今さら何をといった感じも。