『カーサ ブルータス』6月号
税込み価格930円 発行:マガジンハウス
トリノにある80年以上も前に建てられたフィアットの巨大工場“リンゴット”が、関西国際空港旅客ターミナルビルを手がけたことでも知られる建築家、レンゾ・ピアノのプロジェクトによって生まれ変わりつつある。
屋上が長円のテストコースになっていた伝説の巨大工場は基本構造を変えないままでレンゾ流のガラス張りの透明コンセプトがちりばめられる。国際会議センター、ホテル、国際見本市会場、ビジネスセンターなどがすでに完成していて、さらにショッピングモールやトリノ工科大学の自動車工学科なども建設中だという。
ただしこの工事、10年以上も前から部分開業を繰り返している長期プロジェクト。中世の教会建築みたい。イタリア年で初めてイタリア車に興味を持った人や、レンゾ・ピアノを初めて知りたくなった人向けの入門編、知ってる人には途中経過リポート。