全体相場は3日ぶりに反落。しかし、円相場が一時1年8カ月ぶりの120円台に下落したことを好感し、自動車株は軒並み高となった。この日、主役となったのは日産自動車。前日比54円高の789円と急反発し、一気に昨年来高値を更新した。
前日、今年のボーナスを前倒しで満額回答したことで、業績の改善を改めて印象付けた格好。市場では株価1000円説も飛び出し、出来高は市場トップに踊り出た。この日も、メリルリンチなど外資系証券の買いが膨らんだ。
マツダも前日比27円高の307円と急伸。外資系の日興ソロモンが目標株価を400円に設定したことで、一気に人気化した。ホンダも、前日比260円高の4760円と大幅高。日野自動車工業、富士重工業も急反発した。この日下げたのは、三菱自動車工業のみ。「ボルボとの合弁話が白紙になった」と報じられたことが嫌気され、前日比11円安の338円と反落した。