日産がジュネーブショーに出品したコンセプトカー『Chappo(シャッポ)』は、助手席を持たないL字型の特殊なシートレイアウトを持っている。これは日産によると、インターネット世代の若者のために作ったクルマだという。
シャッポは、家と遊び場とをつなぐクルマの中を単なる移動空間ではなく、第三の空間として、部屋として使えたらという考えから生まれたものだ。
助手席はフロントウィンドウに大きなディスプレイを持ち、インターネット、テレビゲーム、DVD鑑賞などのデジタルでバイスによって、家の居間で遊んでいる感覚でこれらを楽しむことができるという。
ルーフにはシート配列と同じようにL字型のグラスエリアがあり、開放感も持った室内となっているようだ。会場にはそのシャッポの感覚を体験できるコーナーも設置されていた。
これからの世代はこのようなクルマではないクルマを求めていくことになるだろうか、と不安にさせられる一台である。