警視庁交通捜査課は、国土交通省(旧運輸省)の告発を受けた三菱自動車のクレーム隠し、リコール隠し事件で、元副社長2人など、幹部9人と同社を道路運送車両法違反で書類送検した。リコールに関しての立件は初めて。
書類送検されたのは同社と品質・技術本部長事務取扱の元副社長(64)、品質・技術部門担当の元副社長(62)、元取締役品質・技術本部副本部長(58)ら合計で9人。これまでの調べでは、元副社長らは1998年11月から2000年10月まで、ユーザーからのクーム情報の大半、1万35000件を国土交通省の監査の際に隠ぺいした疑い。
この事件では、すでに国土交通省が同社を東京地裁に道路運送車両法違反の疑いで通知、400万円の過料となっているが、同省では法人及び被疑者不詳で警視庁に道路運送車両法の虚偽報告で告発していた。