スズキは23日、日産から軽自動車のOEM供給の申し入れがあったことを明らかにした。
低燃費と低公害を実現するスモールカーとして軽自動車は、日本市場だけでなく、ヨーロッパ市場でも有望なことからカルロス・ゴーン社長が自社での生産に興味を示しており、これまでに記者会見などで参入の可能性を何度も示唆している。
だが、軽自動車の生産と販売のノウハウがない日産としては、自社で軽自動車の生産を着手する前に、市場調査の意味合いと軽自動車販売の基盤作りのため、以前からOEMで軽自動車を調達したいという方針も示していた。
スズキの鈴木修会長は「日産から供給に対して具体的な話があったことは事実で、総合的に検討してみたいと思っている」と語り、OEM供給に前向きな姿勢を明らかにした。