【名門の味『VM180ザガート』】『2000GT』か、『アバルト』か | レスポンス(Response.jp)

【名門の味『VM180ザガート』】『2000GT』か、『アバルト』か

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モデリスタ『VM180ザガート』のお披露目のために、ミラノからザガート(SZデザイン社)社長、アンドレア・ザガート氏も来日した。「トヨタとのコラボレーションは私にとって『少年の夢の実現』であり、開発のプロセスは、かつてのアバルトとの仕事によく似ている」と語る。

「私は子供の頃、ミニチュアカーが大好きで、700台ほど持っていましたが、そのなかでも特にお気に入りの2台がありました。それは、イソリヴォルタ『フィリア』(アメリカンV8を搭載した4ドアのスポーツ・セダン)と、トヨタ『2000GT』だったのです。ですから、今回トヨタと仕事が出来たというのは、私にとって少年時代の夢の実現なのです」

ザガート家の3代目にして現在のザガート(SZデザイン社)社長、40歳の若きアンドレア・ザガート氏は、ちょっとセンチメンタルな思い出話から、今回のプロジェクトについてスピーチを始めた。

「今回のプロジェクトは、我われがCADによるデザイン・データを完成させてモデリスタに渡してからクルマが完成するまで、わずか6カ月という短期間で完成しました。クライアントの自動車メーカーと密に連絡を取り合い、短期間でクルマを開発したそのやりかたは、50〜60年代にザガートが手がけた多くのスポーツカーの生産方式を髣髴させます」

「とくに、ザガートによるエクステリアと、ライトチューンされたエンジン、それにノーマルのインテリアを組み合わせるという手法は、当時のフィアット・アバルトとのコラボレーションを思い出させます」と、アンドレア氏は『VM180ザガート』を、過去の作品と関連づけた。

「わずか100台限定のクルマですから、個性が明確で、すぐに目につく、ラディカルなデザインを目指しました。ですから(最近流行の)保守的なレトロ調を採用せず、機能に基づいた、過去に類を見ないデザインを目指しました。もっとも、トヨタ『2000GT』のリメイクをやらせていただけるなら、歴史的なイメージも引用すると思いますけどね(笑)」と、セールス・トークも忘れない。ちなみに、トヨタとザガートは、今後も新しいモデルを開発して行く予定だという。

モデリスタとは全く関係ないが、アンドレア氏は最後に、意外な事実を明らかにした。「私はその後、偶然にもイソの創業者レンツォ・リヴォルタの孫娘であるマレーナ・リヴォルタと出会い、結婚したのです。そして、イソ・リヴォルタをいつの日か復活させるつもりです。もちろん、我われのデザインでね」

アンドレア氏が会場のスピーチで、一見無関係なイソ・リヴォルタ『フィリア』への熱い思いを滔々と語ったのには、こうしたオチがあったのである。
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