【PCCB】レーシング・ポルシェのブレーキは公道で使えない

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ポルシェは1995年、サスペンションとブレーキ開発で名の知れたロナルド・マーティン氏の指揮のもと、PCCBシステムの実験を開始した。初期の段階では、ルマン24時間耐久レースを勝ち取ったあの『692』に使用されていたものと類似したカーボンファイバー製ディスクをもとに実験が進められていた。

しかしながら、このディスクをロードゴ−イングカーに適用するのはかなり困難であるとの結論に達した。「レースカーでは常時ブレーキを使用するので、高温で性能を発揮するようにしてある。しかしロードゴーイングカーとなると話は違う。ブレーキを使用しないでいる間に温度は下降し、と同時に全体の機能も低下してしまうのだ」と、マーティン氏は説明する。

そこでポルシェは、ヨ−ロッパの最新高速列車に使用されていたより特殊なセラミックディスクを思いついた。ドイツのSGLカーボン社と協力することにより、カーボンに特殊なポリマーと液状シリコンを加え、ダイヤモンドと同じ位の硬度を持つ素材を開発することに成功した。

> 次回へ続く

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