騒動の影で……3年後にダイクラは三菱完全支配へ

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リコールに対する処分決定があり、社長辞任の辞任という激震に見舞われた三菱自動車だが、地震の次には津波がくる、といったような事態に発展した。ダイムラー・クライスラーは、三菱自動車の株式(全株式の34%)取得額が10%安くなったこと、3年後に三菱自動車工業の持ち株比率を限度を設けずに引き上げることを発表した。

さらに 三菱自動車のCOO(最高業務責任者)に元アドトランツ社のCEO、ロルフ・エックロット氏の就任も発表された。ダイクラの鉄道機器事業部のアドトランツは先頃、カナダに本拠を置く総合輸送機器メーカーのボンバルディエに売却されている。

またロイターによると、先週から三菱とダイクラの間で行われてきた交渉では、ダイクラは持ち株の比率を変えるように三菱に迫ったという。結局比率は34%のまま変更しないことになったものの、代替条件として2億ドルのディスカウントに成功し、19億ドル(約2005億4500万円)で取得できる見通しになったそうだ。

《石田真一》

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