運輸省は、3年前の富士重工業、昨年のダイハツ工業、そして三菱自動車工業と自動車メーカーがリコール業務を適正に処理していないケースが相次いでいることから、自動車メーカーに総点検を指示する。近く日本自動車工業会と日本自動車輸入組合に指示する予定だ。
運輸省は、富士重工業のリコール隠しが発覚した際に自動車メーカーに対して総点検の指示を行っている。また、昨年のダイハツ工業にリコール勧告した際もリコール業務適正化の徹底を指示した。さらに、三菱自動車のケースが発覚したことから、道路運送車両法違反行為の再発防止の徹底を図るため、リコール業務についてメーカーが総点検を行うよう指示する。
前回までと同様、今回も自動車メーカー各社の代表者や担当役員を集めて、直接総点検の指示を行う予定だ。富士重、ダイハツの時も指示を行ったが、三菱自動車の事件は防げなかったことを考えると、その効果は疑問だ。