アメリカ下院がまとめたレポートによると、現在自動車メーカーが追い求める燃費の向上は必ずしもユーザーに安全を保証しない、というショッキングな意見が出されている。
燃費の向上や排気ガスからの有害物質の除去などは充分に時間をかける必要のある技術である。現在自動車メーカーは競争心からこうした新技術の開発に力を入れているが、そのための方策として車体の軽量化、などの安易な方法が取られている。これは衝突安全性の低下につながる、というのがレポートの主旨。
政府は現在よりも厳しい排気ガス規制を実施するのを少なくとも6年は待ち、新しい技術が充分に安全性をもって導入されることを確認してから規制強化すべき、という。これは環境問題を前面に打ち出すゴア大統領候補に対する共和党優勢の下院の牽制なのか?