大阪府警暴走族対策室は21日、Webサイト上の掲示板や、iモードのメールで仲間を募集したり、警察の取り締まり情報を公開したりするなど、IT化を進めて、摘発逃れを続けている暴走族の存在を明らかにした。
オービス(速度違反自動取締機)の位置情報を公開し、警察からの摘発逃れを助長するようなサイトは以前からあったが、最近発覚したものはこれとは別に電子掲示板を使い、友達募集のような感覚で暴走仲間を募るものだという。
実際に掲示板が「集めてしまった」という暴走集団も確認されており、大阪府警では掲示板への書き込みを元に、19日深夜から翌20日の未明にかけて、府下の計3ヵ所で一斉取締りを行った結果、センターラインの逸脱や、スピード違反、信号無視などの道路交通法違反で78人を検挙している。
こういったIT化を進めるのは、どちらかといえば旧来の暴走族よりは「走り屋」タイプが多いという。大阪府警ではクルマの不法改造情報など、インターネット上で提供されている情報は多岐に及び、中には明らかな違反行為を助長するものもあるとしている。