自動車の不法投棄が減らないのは、実は税金が関係してる?

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運輸省は廃車の不法投棄を減らし、リサイクルを推進するために、自動車登録制度を見直す方針を明らかにした。

自動車の登録抹消の制度には二つの方法がある。登録を完全に無くしてしまう「永久抹消」と、一時的に登録を休止する「一時抹消」だ。現行の制度ではこの二つにはほとんど違いは無く、税制も全く同じであるため、手続きの煩雑でコストも掛かる永久抹消を避け、一時抹消を選ぶ者が多かった。

実はそれが不法投棄の増加につながっているとして、運輸省では制度を見直し、正規の手続きを行って登録を永久抹消した場合には、残余期間の自動車重量税の還付を行う方針を固めた。また、本来は自動車を一時的に使用できなくする一時抹消の制度も改めることになった。具体的には抹消期間に期限を設定することで、二つの抹消制度に明確な差を設ける。

この案は2001年度の税制改正案に盛り込まれる見込みで、早ければ来年から実施されることになる。

《石田真一》

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