セダンやワゴン、バン、トラックなど、自動車には用途による分類があるが、最近はそのジャンルに収まらない「クロスオーバー」と呼ばれるクルマが世界的に増えてきたが、これまではRVに開発の比重をおいてきた三菱自動車も、どうやらその流れを追いかけることになりそうだ。
三菱自動車では『ランサー・セディア』をベースにして、そこにスタイリッシュなRVタイプのボディを載せる「クロスオーバータイプ」のクルマを、来年の発売を目標に開発中であることを明らかにした。日本のメーカーでクロスオーバーが得意なのはトヨタで、これまでにも『ハリアー』や『ナディア』、それに『Opa』などを発売しているが、元々は三菱の顧客であったRVユーザーをそれらがことごとく奪う結果になったため、本腰を入れて対処することになったらしい。
三菱は発売したばかりのセディアのシャーシ、エンジン+CVTなどのシステムなどにかなりの自信を見せており、これらにRVのボディを載せ、取りまわしを良くすれば「かなり売れるのではないだろうか?」と予測しているようだ。
価格は200万円を越える程度に収まる見こみだが、来年以降は各メーカーがこのようなクルマをデビューさせると見られていることから、販売合戦も激化しそうな勢いである。