GMは今後モータースポーツをインターネットによって独自に中継していく予定がある、と発表した。手始めとして6月17、18の両日には、ルマン耐久レースでのキャデラック『LMP』とコルベット『C5-R』のレースの模様をインターネットを使って放送した。
この中継は、本来ドライバーとピットクルーのために流される情報だったが、一般のユーザーもインターネットを通じて見られるようになった、というのはレースファンには嬉しいニュース。チャンネルは「GMExperience @ Le Mans」で、キャデラックとコルベットのレースカーのスピード、ブレーキング、エンジン回転数、ドライバーに掛かる重力度(いわゆる“G”)などのデータを実際に見ることができる。またレースカーのリアルタイムのポジションも確認できるうえ、ドライバーの視点にたったビジュアルなレーススペクテーターも映像として送られる。
これは、車内カメラのイメージとテレメトリー・データをシンクロさせてインターネット・ブロードキャストした初めての試みで、インターネットならではのリアルタイムの情報と映像、音、そして通常のレースサイトが持つ様々な情報やチャットなどをすべて合わせた総合的なレース中継である。
今後のウェブキャストの予定はまだ発表されていないが、今年のGMは伝統あるヒルクライムレースへの参加エントリーを大幅に増やすと発表しており、7月4日のこのレースがウェブ中継される可能性は高そうだ。