トヨタは10日、業務提携関係にある日野自動車の第3者割当増資を引き受けると発表した。1株=326円で、7670万株を引き受け、総額は約250億円の出資となる。これによりトヨタの持株比率は、現在の20.1%から株主総会で拒否権の発動も可能な33.8%に上昇する。グループとして、トラック事業の強化が狙いだ。
それにしても、トヨタはすごい。月曜日(6日)にはヤマハ発動機に対して5%の資本参加を決定、105億円で楽器メーカーのヤマハからヤマハ発動機を購入すると発表。木曜日(9日)には、ソニーなどと共同でインターネット関連のサービス企画会社設立に向け、5000万円を出資すると発表した。新会社の事業拡大にともない、出資金はさらに拡大する計画だ。
同時に払い込むわけではないが、355億円余りの資金拠出を次々に決定してしまうトヨタの資金力は計り知れないものがある。