建設省に困惑の色、ETC初期故障続発で運用開始延期

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ITS(高度道路情報システム)の1つ、ETC(ノンストップ自動料金収受システム)の本格運用開始が4月下旬にずれ込むことが明らかになった。 ETCは建設省が大量の国家予算を確保して整備しており、この3月から本格運用開始の予定だったが、初期トラブルが連発している。 ETCを世界に先駆けて整備して、他国に売り込むことも目論んでいた建設省にとっては痛い出足となった。

ETCは専用の受信機をクルマに装着していれば、有料道路や高速道路での出入口で料金支払いのために一旦停車せずに済むシステム。料金は後日に銀行口座から決済されるシステムだ。 料金支払いに掛かる時間を無くすことで目的地までスムーズに移動することができ、料金所で頻発する渋滞も解消することができる。

建設省では今年3月からの本格運用に備えて準備を進めてきたが、1月に入ってETC受信機用の電波が、他の電波と干渉して使用ができなくなることが発覚したり、本来は止まらずに通過できるはずのETC専用通路で何らかの事情により停止してしまった場合、受信機が反応しなくってしまうというバグも発覚、予定していたモニター制度を延期して改良に着手していた。 この改良には時間を要し、実用化までのスケジュールが2ヵ月近く遅れる見通しとなり、当初3月から華々しくスタートする予定だったETCが出足からつまずいたことで、建設省道路局では困惑の色を見せている。

《レスポンス編集部》

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