大手自動車メーカーの春闘は、各社の業績のひらきを反映し妥結の内容にかなりの差が出そうな気配だ。 春闘は今週、労働組合が会社に提出する要求から実質的な攻防がスタートするが、その要求ですら、すでに差が歴然としている。とくにボーナスにその差が明らかで、仏ルノーの支援をうけて経営再建中の日産自動車の要求は過去最低の年間4.2カ月。かたや、本田技研工業の要求は、過去最高レベルの6.3カ月と同じ自動車メーカーで2カ月以上の差が ある。 ボーナスはその企業の業績を示す分かりやすい指標のひとつといえるだけに、今後の 各社の新卒採用にも少なからぬ影響をおよぼしそうだ。 |