昨年、日本国内で生産された自動車(4輪車)の数が、20年ぶりに1000万台を下回った。国内需要の低迷に加えて輸出も減少し”ダブルパンチ”に見まわれたもの。雇用維持のめやすとされる1000万台をわりこんだことで、雇用不安が現実のものとなってきた。
99年の自動車生産台数は前の年にくらべ1.5%減り989万5476台と2年連続のマイナスとなった。国内むけ生産が前の年の0.3%の減となったほか、輸出むけ生産も2.6%のマイナスと、国内・輸出のいずれもふるわなかった。
日本メーカー各社は現地生産化をすすめており、輸出の減少は予想の範囲内。しかし、国内市場の回復の遅れにより生産台数の縮小がさらにすすめば、自動車産業に従事する人たちの本格的なリストラも現実のものになりかねない…。