今日の若年ユーザーにとってのカッコよさとは何かということを追求する、まったく新しいフォルムのコンセプトカー「Hi-CT(ハイライド・シティトラック)」。
一見鈍重に見えるゴリラがじつは俊敏な運動性を持っていることからヒントを得たという、異形なデザインを持つこのモデルのパワートレーンは、1.5リットルガソリンエンジンと2個の電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステム。それも外部電源から車載バッテリーに充電することが可能なプラグイン・ハイブリッドだ。
Hi-CTの製作にあたっては、日欧の若手デザイナーだけで構成されたチームでプランニングを進めた。じつはこのプラグイン・ハイブリッド化も、異形のデザイン同様、若手スタッフから“カッコいい”と思えるファクターとして提案されたものだった。
「ハイブリッドといえば、環境性能や動力性能といった部分がクローズアップされがちですが、若年層のデザイナーが意見交換を行なうなかで出てきた考えは、少し方向性が違いました。クルマに強力な電源を積んでいるハイブリッド車は、携帯電話やPC、携帯型音楽プレーヤーなどモバイル機器の拠点として使えるところいい、Hi-CTはぜひプラグインハイブリッドで行きたい――という要望が上がってきたのです」(商品開発本部主査・田村千晴氏)
従来の走る楽しさ、持つ楽しさ、見せる楽しさに加え、プラグインハイブリッド化によってクルマに電化製品やIT機器などを接続し、車内で自在に使用できるという「電気で遊ぶ楽しさ」(田村)という新しい価値付けを行なったのも、Hi-CTの特色のひとつである。
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