THS ハイブリッドモデル・ラインアップ
SHOWCARS 1/X
スバリ、20年後のプリウスの姿 < TOP  1 2 3 4 5 6  NEXT >
1/X クルマの重量を現行プリウス比で約3分の1の400kg台と、劇的に軽量化することで、燃料消費量を2分の1、タイヤからの騒音を2分の1、雨天時のタイヤからの水跳ね量を5分の1…と、クルマの宿命である多くのネガティブ要素を“X分の1”に激減させるための技術的チャレンジを表現したコンセプトカー「1/X」。

そのパワートレーンは、現在の軽自動車よりも小さい、排気量わずか500ccという小型のFFVエンジン(アルコール燃料、および混合燃料に対応するエンジン)と電気モーターを組み合わせ、さらに外部電源からの充電も可能としたプラグイン・ハイブリッドだ。

「20年後の“プリウス”はどのようなクルマになるべきだろうかということを発想の原点としました。もちろんハイブリッドシステム自体の進化も必要ですが、それ単体では限界もあります。CFRP(炭素繊維強化プラスチック)などを使用して車重を大幅に減らすことができれば、ハイブリッドのよさがさらに面白いカタチで生きる。1/Xはそういう技術スタディのためのコンセプトカーなのです」(BR企業開発室・益田稔氏)

通常は車重を3分の1にしたからといって、排気量を3分の1にすると動力性能は大幅に落ちてしまう。1/Xは小型化した2モーターハイブリッドを使うことで、現行プリウスと同等の加速性能を持たせる。またエンジンの小型化によって、パワートレーンをリアシートの下に置くことができるようになるため、全長3900×全幅1620mmという小型ボディでありながら、大人4人がゆったりと乗れる室内空間を確保することができる。

無駄を削ることの素晴らしさを体現する1/Xは、エネルギー効率の向上を追求するハイブリッドの思想をクルマづくり全体に適用したものなのだ。
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