豪雨情報β版は、近年多発する超局地型の集中豪雨に対応する情報提供サービス。ルート上に豪雨が予測されたときに進入までの距離と時間で警告表示してくれる簡易図形表示と、ルート上の豪雨発生予測区間を地図内にアイコンで表示する2通りの情報提供をもつ
―インターナビの新たなる展開というと、インターナビラボが上げられると思いますが、たとえば豪雨情報β版というのはどうものなのでしょうか?

今井― 1時間あたり50mmの豪雨予測情報を狭いピンスポットで提供しようというものです。九州でシミュレーション済みで、モニター要素が多いのでまずはβ版としています。

神尾―  今までにないパターンですよね。β版で意見を聞いて煮詰めていくというのは、ネットサービスではよく見られる手法ですが、自動車業界では未だ聞いたことがありません。

今井― βユーザー500人からのアンケートを実施したのですが、ネガな話はまったくなく、むしろ「Hondaらしいサービスだ」とか「Hondaにしてよかった」という意見を戴いております。
清水― 豪雨情報など今までなかったのがむしろ変。ベテランドライバーは勘で回避していたりしていましたけどね。

神尾― ベテランの勘というのは個人レベルでしかないわけですよね。それが共有化することで、Hondaユーザーとしてスキルアップしていける。渋滞予測や回避も同じで、ベテランの個人スキルだったものが、情報の共有化で多くの人が利用可能になるわけです。

清水― Hondaのクルマに乗れば、たとえ初心者でもある程度運転のスキルを会得した状態からクルマ社会に参加しようとするユーザーは、自ずとうまく交わすことができるようになっていけると思います。

神尾― クルマは時間が見えないといわれますが、インターナビユーザーならばじつはそうではなくなってきています。また、将来的には、「クルマを使うべきか、使わざるべきか」を効率性や環境負荷の点から判断できる機能やサービスが欲しいですね。

清水― 今こそクルマを使うという環境も含めて、便利といわれるものを再評価しないといけない時代。そのきっかけがインターナビであればいいと思います。クルマを用いたライフスタイル提案もインターナビなら可能にしてくれるだろうし、もう、そこまでやらなければいけない時代ということでしょうね。
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