e燃費でも上位独占!ホンダ車、低燃費の秘密に迫る!
河口まなぶが挑む! とことん走って低燃費を実感 TOPICS2
実走テストその2
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燃費アップのワンポイントテクニック
速度&回転数編
エンジンには一番効率よくパワーを出すポイントというのがある。このポイントを探しだし、外さないように走ると一番燃費はよくなるのだが、回さないことが必ずしも好燃費につながらないということに注意だ。フィットの場合は、i-DSLの採用で低回転でも燃焼効率がいいためもあり、2000rpmあたり。スピードにすると80km/hぐらいが一番よさそうだが、本文にもあるようにこだわりすぎるのもよくない。
One Point
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スピードメーターだけでなく、タコメーターもチェックするようにしよう。針の動きをスムースにすると燃費もよくなる
一定のスピードを維持するのは省燃費につながる。アクセルの踏みと針の動きをリンクさせるような気持ちでドライブするのがコツ
楽しくドライブ、スマートに省燃費走行
ガソリンを入れた後、箱崎ICから首都高速にアクセスし、首都高6号線を経由して常磐道の水戸ICを目指す。

高速道路では法定速度の100km/hを上限にしてのんびりとドライブしてみた。やはり助手席に女性を乗せているのだから、しゃかりきになって走るのはナンセンス。会話を楽しみつつ走行車線を行く。

途中コンビニがあるSAに寄って一旦休憩。普段常磐道を走るときは水戸までなら一気に行ってしまう僕だが、この日はあくまでドライブ・デート。それだけに僕なりに気を使って休憩などを入れてみたわけだ。

あ、そうそうクルマのことをすっかり忘れていた(笑)。高速を一定速度で巡航しているだけあって、フィットの燃費計の数値も上がっていく。ただこの日は残暑を思わせる気候でまだ暑かったため、エアコンは4段階あるうちの3番目を選択。そうした状態で軽快な走りを味わいながらの走行だったが、数値的には16km/リッター近辺をキープしていた。もちろん今回我慢のエコランをするつもりは毛頭ないが、走りながら探ってみたところ、フィットの場合は約80km/hで走行するのがもっとも優れた燃費性能が出るようだ。ただ高速道路を80km/hで巡航するというのはかなりツラいのも実際。だから僕は法定速度で巡航を続けた。

そうして水戸ICに到着。ここからはカントリーロードを経由してもてぎを目指すことになる。途中道の駅に立ち寄って休憩を挟みながら、じつにのんびりとツインリンクもてぎを目指した。面白いのは高速よりもカントリーロードのほうがさらに燃費計の数値が上がっていくこと。100km/hで巡航するよりもストップ・アンド・ゴーの少ない一般道での走行の方が燃費もよく、Photo結局もてぎ近くのGSで給油を行なったときには、19.24km/リッターという優秀な数値を実現。前述の街乗りモードと合わせたトータル燃費は、1リッターあたり17.33kmをマークしたのだった。

リアルタイムで見る、燃費の変化―レジャーモード
最初は給油したばかりなので、燃費も落ち着かなかったが、しばらく走ったら16km/リッターあたりが持続するようになった。高速と郊外道路で差がほとんどない点に注目だ。ずっといいままを維持し続けているというのはさすが
一日走って、わかったこと、感じたこと
Photoそしてツインリンクもてぎに到着。本日のデートも終了というわけだ。それにしても改めてフィットで長距離を走って感じたのは、とくに燃費を気にする走り出なくても、優れた数値が出るということ。僕は今回最初にも記したように、ごくごく普通に、燃費テストを意識することなくフィットを走らせたのだが、それでもトータルでの燃費性能はじつに財布に優しいものとなったのである。そしてもちろん今回、僕は自動車の本質である走りそのものもしっかりと満喫できた。

エコや省エネという言葉には、何かこう我慢がつきもの…という感覚があるが、それは本当の意味での効率のよさを生まないように僕は思う。Photo事実こうした企画で行なうエコランは、まさに我慢との戦いとなるし、相当の時間がかかってしまって無意味なものに思える。しかし今回のように、何かを我慢することなく自動車のある1日を楽しみ、それでいて燃費にも優れるのだから、これこそが本来のエコであり、高効率というのだろうと思えた。自動車は単に環境性能や燃費を上げるだけでなく、ユーザーが使ったときに感じる「喜び」も同時に与えなければ、真の意味でエコとはいえない…そんな気がした1日だった。
燃費アップのワンポイントテクニック
エアコン編
エアコンというのはエンジンに負担をかけるので、燃費アップを狙うならオフにするほうがいい。しかし何度もいっているように、あくまでも我慢せずに自然なドライブで好燃費を出すというのが一番自然な姿。だから、オンにしたらそのままではなくて、こまめに温度調節するようにしよう。寒いのを我慢したりするのは無駄になるだけ。適正温度を維持するようにするのがコツだ。
One Point
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家庭用のエアコンでの省エネ運転と同じで、心持ち温度は高めにしてやるのがエンジンへの負担も少なくて済む
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低燃費テクノロジー最前線 実走テスト 技術統括に清水和夫が迫る