ルノーは15日、新型車『フルエンス』をベースにしたEV、『フルエンスZ.E.コンセプト』を初公開した。Z.E.とはゼロエミッションの略。2011年にイスラエルへ投入される。ルノーは8月31日、新型フルエンスを発表。『メガーヌ』の4ドアセダン版に位置づけられ、ルノーのトルコ工場で生産し、トルコ、ロシア、ルーマニアなどで販売される。フルエンスはルノーの韓国ブランド、「ルノーサムスン」が開発した4ドアセダン『SM3』がベース。フルエンスのボディサイズは全長4620×全幅1809×全高1479mm、ホイールベース2702mm。欧州CセグメントとDセグメントの中間サイズで、ルノーの車種ラインナップでは、『メガーヌ』のワゴン版「スポーツツアラー」より大きく、『ラグナ』より小さい。今回のフランクフルトでは、新型フルエンスとともに、そのEV仕様がデビューを飾った。外観はヘッドライト&テールランプがLEDに変更になるほか、アルミホイールは専用デザイン。ボディサイズは全長4820×全幅1882×全高1520mmで、フルエンスに対して全長は200mm伸ばされている。モーターはフロントアクスル近くに配置。最大出力95ps、最大トルク23kgmを発生する。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、後席とトランクの中間にレイアウト。最大160kmをゼロエミッション走行できる。充電は3種類の方法を用意。スタンダードは家庭用のコンセントから行うもので、充電時間は4 ‐ 8時間。充電ステーションなどで実施する「クイックチャージ」は、約20分。ルノー日産連合が主体となって開発した「クイックドロップ」システムは、約3分での急速充電を可能にする。室内はファミリーカーとして十分な空間を確保。インパネのタッチスクリーンモニターには、ナビゲーションや最寄りの充電ステーション、バッテリーやモーターなどの状態を表示する。トランク容量は327リットルでベース車両の530リットルよりは少ないが、必要十分な容量だ。また、「サムスンジェットフォン」に対応。これはハンズフリー通話、ミュージックプレイヤー、動画配信などの機能を持つシステムだ。リアビューカメラも装備。ルーフのソーラーパネルは、バッテリーに電力を供給する。フルエンスZ.E.コンセプトの市販仕様は、2011年にイスラエルで発売。ルノーはフルエンスのほかにも、ボディタイプの異なるEVを開発しており、日産とともにEV市場での主導権獲得を目指す。
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