カプセルホテルは進化する---新しい都市インフラの提案

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東京・六本木のアクシスギャラリーで、19日から21日まで「ナインアワーズ展 - 都市における新しい宿泊のカタチ」が開催されている。都市の限られた空間における新たなインフラとなることをめざしたカプセルホテルの提案だ。

カプセル型のユニットに宿泊するホテルの新ブランドの提案と、デザイン性や機能性に配慮した施設やサービスを提供すること目的にした、9h(ナインアワーズ)京都店が12月に開業するのにちなんで、そのコンセプト説明パネルや実際のカプセルベッドを展示するものである。

9hを立ち上げたトロイラスの油井啓祐社長は「ホテル業界にあってはニッチなカプセルホテルだが、これまで30年間に渡るノウハウを踏まえて進化し、デザインとサービスを向上させることで新しいブランドを創出し、機能や利便性を高めたい」と述べる。

客層は従来のカプセルホテル利用者であるビジネスマンはもとより、日本を訪れる外国人旅行者が安価で安心して滞在できる環境を目標にしている。

“9h”のネーミングは、睡眠に7時間、シャワーなどのリフレッシュに1時間。そして身支度などの1時間を加えた滞在時間9時間がベスト、ということから来ている。それ以下の時間や最大で17時間の滞在もOK。宿泊料金は4900円のワンプライスだ。

京都店のレイアウトは、1階のレセプションと2階のラウンジ以外は男女別々のフロアとなる。女性用フロアとして3 - 6階を使用、3階がロッカーやシャワーエリアとなり、4 - 5階にカプセルベッド25室づつ、計50室が備わる。男性フロアは6 - 9階の4フロアを使用、6 - 8階にカプセルベッドが75室あり、9階がロッカーやシャワーとなっている。

ゲストはロッカーで手荷物を置き、最低必要な貴重品をもち、館内着に着替えて自分のカプセルで休息する。

9hのデザインワークは、プロダクトデザイン分野で活躍する柴田文江氏、サインやグラフィック分野の廣村正彰氏。そしてインテリア関係の中村隆秋氏の、コラボレーションワーク。分業スタイルではなく、テリトリー境界を払拭したプロセスにした。

9hでは、シンプルだが利用者に配慮したカプセル環境実現に努めているとのこと。ベッドに用いたカバーやアメニティは、一般ホテルの仕様にひけをとらないホテル専門用品会社のキットを用意。ベッド内の照明はLED照明。目覚ましの時刻に合わせて照度が変化する(網膜を徐々に刺激すると、目覚めが良くなる)。

9hは京都店を皮切りに、国内主要都市での展開を予定している。「国内展開は当然ながら“世界のカプセルホテルとすべく”、将来はニューヨークやロンドンなどの国際都市での展開も視野にいれたい」と、油井社長はカプセルホテルの国際化を期待する。

日本で誕生したカプセルホテルで、訪日外国人旅行者が安心して滞在できる環境とサービスを行い、次のステップである海外での展開となるだろう。

《浜田拓郎》

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