去る1日から東京湾横断道路アクアラインの通行料金が3000円から800円に値下げされた(普通車、ETCの場合)。並行する公共交通機関の輸送量は大幅に減っており、アクアラインへ移行したと想像でき、地域への旅行者流入による経済効果が期待される。
千葉県によると、アクアラインの交通量は、前年同期間と比べて土日は54%増加、平日は52%増加した。また観光入込客数(後述の5施設合計)は、前年の同期間と比べて土日は16%増加、平日は12%増加した。
●東京湾フェリー(神奈川県久里浜 - 千葉県金谷)……輸送台数は、アクアラインが値下げした週末は値下げ前よりおよそ3割減、平日の3 - 5日は3日間合計で前年同日比4割の減となっている。「アクアラインの混雑からあふれた車がこちらに回ってくる状態」(関係者)。
●JR東日本……影響を示せるような具体的な資料はない。なお6日現在、特急さざなみ(内房線)・わかしお(外房線)の指定席予約状況は、8日午前下りと13日午前下りの残席が若干数になっているほかは、18日まで午前/午後、下り/上りとも残席あり。
いっぽう南総地区のおもなレジャー施設の集客動向は以下の通り。
●勝浦海中公園(勝浦市)……影響ない。
●鴨川シーワールド(鴨川市)……去年と比べてガソリン代も下がっているので、アクアライン値下げだけが貢献したとは言い切れないが、値下げは好材料。来客の車のナンバーを見ると、去年のお盆のときの調査と比べて、東京都、埼玉県(大宮、川越など)、川崎が増えた。
●南房パラダイス(館山市)……1 - 2日は影響(増)あったが、3 - 5日は天気も悪く影響なし。
●マザー牧場(富津市)……変わっていない。もともと土日の集客が多く、高速道路1000円のときは効果があった。13 - 14日は例年込むが、今年は平日のこれらの日も高速道路が1000円になるので、そちらに期待。
●東京ドイツ村(袖ケ浦市)……平日休日を問わず、県外ナンバーの車が増えた印象。入場者数もやや増。