帝国データバンクが発表した6月の全国企業倒産集計によると、倒産件数は前年同月比21.5%増の1294件となり、13か月連続で増加した。集計基準を変更した2005年4月以降、倒産件数は過去最多となった。
資金繰り難に陥る業者が相次ぎ、建設業の倒産が372件と集計基準変更後で最多。半導体や自動車関連など、大手メーカーの減産が影響し、製造業の倒産も大幅に増加した。緊急保証制度の利用が進んでいるものの、中小・零細企業は厳しい資金繰りが続いている。
負債総額は同0.5%増の4744億2200万円と、今年最低のレベルだった。負債10億円以上の倒産が86件発生したが、負債100億円以上の倒産は9件だった。負債トップは、ゴルフ場経営のランドマーク(岡山県)の156億9800万円。