テスラ、ロンドン自動車博に出展 米国EVメーカー

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米国テスラモータースは14日、6月8日から14日まで英国で開催される「第14回ロンドンモーターエキスポ」に参加すると発表した。『テスラロードスター』を展示し、試乗の機会も設けられる。

テスラロードスターは、2006年7月に初公開。ロータス『エリーゼ』をベースに開発したスポーツカーで、最大の特徴は電気モーターのみで走行するEVという点だ。0-96km/h加速は3.7秒とEVの特性を生かした圧倒的な加速性能を備える。

今回のロンドンモーターエキスポへの参加は、テスラ社の欧州戦略と密接な関係がある。同社は欧州初のディーラー&サービス拠点を、英国に開設。6月後半から、『テスラロードスター』の英国販売を開始する。欧州での価格は11万2000ユーロ(約1435万円)だ。

新ディーラーはロンドン中心部のナイトブリッジにあり、有名百貨店ハロッズがすぐ近くという好立地。まずはテスラロードスターを軸に、2011年から生産が始まる4ドアスポーツ、『モデルS』の販売活動も行っていく。

英国政府はEVの普及に積極的。2011年から、EVやプラグインハイブリッド車の購入者は、1台につき2000-5000ポンド(約30-74万円)の補助金が受けられる。ロンドンのボリス・ジョンソン市長も、「市内2万5000か所に充電ステーションを整備し、10万台のEVを普及させたい」と語るなど、前向きだ。さらに、駐車場や充電設備の無料利用などのインセンティブ導入が見込まれている。

テスラ社のドン・コクラン氏は「ロンドンモーターエキスポに出展できてうれしい。EVスポーツの世界を、多くの人々に紹介したい」とコメントしている。

《森脇稔》

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