フォードモーターは、「フォード」ブランドのトラック&SUVがプロ野球メジャーリーグ「ニューヨーク・ヤンキース」の公式車両に、また、「リンカーン」と「マーキュリー」ブランドが、「ニューヨーク・メッツ」の公式車両に指定されたと発表した。
ヤンキースとメッツは、ともにメジャーリーグを代表する名門球団。両球団ともに今シーズンから、ホームスタジアムが新球場に衣替えした。その2球場でフォードの3ブランドがPRされる。
ブロンクス区にあるのがヤンキースの「ヤンキースタジアム」。16日、総工費16億ドル(約1565億円)、5万2000人収容の新ヤンキースタジアムで、開幕戦が行われたばかりだ。
一方、クイーンズ区にあるのがメッツのホームスタジアム、シティフィールド。総工費6億1000万ドル(約596億円)、収容人数4万5000人という新球場、シティフィールドは13日にこけら落としを迎えている。
両球場では各ブランドのロゴマークがスコアボードに配されるほか、巨大スクリーンではそれぞれのブランドの車両のプロモーションビデオを放映。さらに、球場の外には実車を展示し、球団の出版物やグッズ類にも各ブランドが協賛する。
実は、ヤンキースにはもうひとつの公式車両、「オフィシャルラグジュリーカー」があり、今シーズンはアウディと契約。アウディは昨シーズンまでのGMに代わっての起用だ。ヤンキース公式車両は、ラグジュアリーカーはアウディ、トラック&SUVはフォードという図式となる。ちなみに、メッツはリンカーン&マーキュリーと、1980年から約30年に渡って公式車両契約を結んでいる。
GMやクライスラーほどではないにしても、経営不安が続くフォード。ニューヨークでは、ヤンキース&メッツのファンの心をつかむことができるだろうか。