トヨタがDSSS 安全運転支援システム の公道試乗会 豊田市

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4月21日から23日にかけ、愛知県豊田市で安全運転支援システム(DSSS)の公道試乗
会が行われた。

新交通管理システム協会の主催だが、今回は地元トヨタ自動車が主役。装置の搭載されたレクサスLSに乗り、市内に設置されたポイントで、一時停止規制見落とし防止、(右折時・左折時)歩行者横断見落とし防止、追突防止、信号見落とし防止とそれの応用である発進遅れ防止、という5つの支援システムがデモンストレーションされた。

DSSSの基本は道路の上方に設置された光ビーコンから発信された車両先方の状況(一時停止、歩行者、停止車両など)を受信し、ナビ上の表示と音声によってドライバーに知らせるしかけ。受けた情報(状況・距離など)と自車の動きをクルマが演算してドライバーに的確な警告を与える、というあたりが技術的ノウハウと言うことになる。今回は専用機器でなくLSのナビ上に表示できるようプログラムが組まれ、より実用に近いものとなっている。

今回、特にトヨタとして独自性を出し、2010年度に実用化したいとするのが信号見落としと発進遅れ防止支援システムだ。交差点手前の光ビーコンからは前方にある信号の現在の色と変わるタイムスケジュール、距離等が車両に伝えられ、車両側は車速や信号のスケジュールなどで、赤信号で交差点に入ってしまう可能性を判断し、ドライバーへ警告する。画面に信号デザインのアイコンが出現し、「ピピッ、信号注意」「ポンッ、この先赤信号です」という警告トークが流れる。

この見落とし防止支援システムの情報を引き続き利用し、渋滞の引き金にもなりかねない「青信号に気がつかない発進遅れ」に警告を出す仕組みが発進遅れ防止支援システムだ。すでに信号のスケジュールは車両に伝えられているから、信号停止時間を画面上に表示でき、信号が変わったタイミングで前方確認を促してから発進させるというもの。よく横断歩道にある信号変わるまであと何秒という表示のようなもので、これはなかなか実用的だと思った。

トヨタの純正ナビへは比較的簡単に追加できそうな機能で、クルマ側の対応はかなり進んでいると感じた。あとは路上インフラの問題だろう。信号と通信できる光ビーコンを一台路上に設置するには、数100万円の費用がかかるといわれるが、全国に2800ヶ所ほどの事故多発地点へ一刻も早く設置を進め、クルマがますます安全になったとアピールして、新車販促へとつなげてもらいたいもらいたいものだ。ちなみに光ビーコンは警察庁の管轄となる。

《水野誠志朗@DAYS》

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