4日朝、静岡県静岡市清水区内の東名高速道路上り線で、約1km区間の3か所で追突事故が連続して発生した。事故に関係した車両は13台だったが、いずれの場所も渋滞中に発生したため、負傷者は出なかった。
静岡県警・高速隊によると、最初の事故が起きたのは4日の午前8時10分ごろ。静岡市清水区興津清見寺町付近の東名高速道路上り線・清見寺トンネル(全長780m)で、前方で発生した渋滞のために減速した乗用車に対し、これに気づくことが遅れた後続車3台が追突。この事故が原因で新たに発生した渋滞に気づいて減速したクルマに対し、さらに3台が追突した。
事故が2か所で発生したことにより、後方でも断続的な渋滞が発生したが、約1km離れた袖師トンネル(全長360m)でも5台が関係する多重衝突が発生。約10分間に35台が関係する事故に発展した。しかし、いずれの場所も低速での追突だったことから、乗っていた35人の中から負傷者は出なかった。
現場は片側2車線。警察では3か所とも漫然運転が原因で発生したものとみて、当事者から事情を聞いている。