フォードは10日、ハイブリッド車の累計生産台数が10万台に到達したと発表した。フォードのカンザス工場からラインオフした10万台目は、『エスケープハイブリッド』だった。
フォードは2004年夏、世界初のハイブリッドSUVを発売。『エスケープ』とその兄弟車のマーキュリー『マリナー』、そしてOEM供給するマツダ『トリビュート』と、3つのハイブリッド車の生産をスタートさせた。
パワートレーンは2.5リットル直4エンジンにモーターの組み合わせ。市街地で14.5km/リットル、高速で13.2km/リットルの燃費は、ガソリン車の8.5km/リットルを大幅に上回り、SUVは燃費が悪いという常識を覆した。
エスケープハイブリッドは2005年、タクシー業界へ進出。サンフランシスコで約250台、ニューヨークで約1400台がタクシーとして稼働中だ。また、ロサンゼルス郡の海岸パトロール車に45台が配備されるなど、活躍の場を広げている。
今年はミッドサイズセダンのフォード『フュージョン』とマーキュリー『ミラン』にハイブリッド仕様を投入。市街地で17.4km/リットルという優れた燃費性能が武器となる。
ハイブリッドのパイオニア、トヨタは米国で100万台のハイブリッド車を販売。フォードの10万台はトヨタに比べれば小さいが、米国メーカーとしては最もハイブリッドに力を入れているメーカーといえる。