【ジュネーブモーターショー09】トヨタの小型MPV、新型 ヴァーソ 登場

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【ジュネーブモーターショー09】トヨタの小型MPV、新型 ヴァーソ 登場
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欧州トヨタは26日、新型『ヴァーソ』の概要を明らかにした。トヨタが公開した写真は外観1点のみだが、空気抵抗係数Cd値0.295というスタイリッシュなフォルムが確認できる。

初代ヴァーソは『カローラヴァーソ』として2001年に欧州デビュー。2004年には、トルコ工場製の2代目『ヴァーソ』が登場する。『ウィッシュ』のシャシーをベースに開発した3列シートの小型MPVである。

3代目ヴァーソは、キープコンセプトのモデルチェンジ。しかし、その中身は大きな進化を遂げている。まず、シートには「イージーフラット7」を採用。すばやく2列目と3列目シートが折り畳め、簡単にスペースが拡大できる。ホイールベースも現行型より延長されており、室内のゆとりが向上している。

パワーアップすると同時に、環境性能も引き上げる「トヨタオプティマルドライブ」思想は、新型にも導入。ガソリンは1.6リットル直4と1.8リットル直4の「バルブマチック」。トランスミッションは、新開発の6速MTが基本で、1.8リットルには「マルチドライブS」と呼ばれるCVTが用意される。パワーは現行比で約20%向上しながら、燃費やCO2エミッションは約12%低減しているという。

ディーゼルは2.0リットル直4の「D-4D」の改良版。遅れて、年内には2.2リットル直4の「D-CAT150」+6速AT仕様が追加される。

足回りは前後トレッドの拡大やサスペンションのジオメトリー見直しなどにより、ハンドリングと乗り心地を改善。安全面では、高張力スチール採用による高剛性ボディ、カーテンシールドエアバッグ、ステアリングアシスト機能付きの「VSC+」など、トヨタの最新デバイスが盛り込まれる。

新型ヴァーソは、3月3日に開幕するジュネーブモーターショーで正式発表。欧州では今春に販売がスタートする。ルノー『セニック』やシトロエン『C4ピカソ』にとって、強力なライバルの出現だ。

《森脇稔》

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