従兄になりすまし、免許を取得

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多忙な従兄になりすまし、教習所に通ってこの従兄名義の運転免許を取得した23歳の男について、愛知県警は21日、有印私文書偽造・同行使や免状等不実記載の容疑で逮捕した。依頼した24歳の男(免許名義人の従兄)も同容疑で逮捕している。

愛知県警・緑署によると、23歳の男は2007年12月18日、従兄である24歳の男になりすまして名古屋市天白区内にある運転免許試験場で普通免許の取得試験を受験。合格し、従兄名義の運転免許証を取得した疑いがもたれている。

23歳の男は自動車教習所に通う段階から従兄として振る舞い、書類名義もすべて従兄のものだった。取得した免許証は名義が従兄だが、顔写真は当然ながら男のものが使われていた。

警察では「本人に代わって、従弟に免許を取ってもらったらしい」との情報を受けて捜査を開始。従兄の男が所持していた免許証の写真は似つかない他人であることを確認。さらに調べた結果、寄せられた情報のとおり、従弟の男が顔写真の主であることが判明したため、逮捕に踏み切った。

調べに対して2人は容疑を大筋で認めており、依頼した側は「多忙で教習所に通う時間が無いので、代わりに通ってくれるよう、従弟に頼んだ」と供述しているようだ。教習中のプロセスに問題は無く、取得試験の学科成績も良かったらしい。

今回のように教習所の段階から他人を装った場合、それを見破ることが非常に難しいことから、警察では悪質事案と判断したという。

《石田真一》

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