5000円で違反もみ消し依頼…逮捕

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岩手県警は11日、飲酒運転で摘発を受けた際、違反のもみ消しを依頼する目的で接遇した警官に対して現金5000円を渡そうとしたとして、46歳の男を贈賄(申し込み)の現行犯で逮捕した。検知されたアルコール分は酒気帯び相当量以下だった。

岩手県警・紫波署によると、事件が起きたのは11日の午後10時20分ごろ。盛岡市東見前付近の市道をパトロールしていた同署員が、赤色点滅の信号を無視して進行する乗用車を発見。運転していた男に職務質問を実施しようとした。

署員は一時停止違反で摘発しようとしたのだが、声を掛けられた46歳の男は酒臭く、これを指摘されると動揺。免許証の提示をはぐらかすとともに、財布から5000円札を取り出すと、「これで勘弁してください」と、警官が着用する制服のポケットにねじこんだ。

接遇した署員は「こんなことをするな」と一喝。すぐに返却したが、男が受け取りを拒む姿勢を見せ続けたことから贈賄の現行犯で逮捕した。逮捕後のアルコール検知では酒気帯び相当量以下の数値だったため、道路交通法で規定された酒気帯び運転には当たらないと判断されている。

調べに対して男は「酒を飲んだ後にクルマを運転した」と大筋で認めており、警察は運転開始時に酒気帯び相当量だった可能性もあるとして、道交法違反容疑でも調べを進める方針だ。

《石田真一》

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