パナソニックと三洋電機、資本提携で3つのシナジー

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パナソニックと三洋電機は、資本提携で幅広い事業領域で強固な協業関係を構築する方針だ。

具体的なシナジー効果としてソーター事業、二次電池、経営体質の強化を掲げている。
 
ソーラー事業は、パナソニックの経営プラットフォームを活用して、高効率のHIT(結晶系)太陽電池の更なる事業拡大を図るとともに、次世代太陽電池の開発・実用化を加速する。販売チャンネルもパナソニックグループの国内外販売プラットフォームを活用することで大幅な増販を目指す。
 
二次電池事業(モバイルエナジー)は三洋電機がリチウムイオン二次電池を中心とする二次電池事業で、リーディングカンパニーの地位を確立している。また、パナソニックも独自のブラックボックス技術を活かし、グローバルで事業を展開している。今後、三洋電機の高い生産技術などをパナソニックに導入し、パナソニックからは高容量技術などを提供することで、両社の商品力を強化する。
 
今後の市場急成長が予想されているHEV(ハイブリッド自動車)・EV(電気自動車)用電池でも積極投資を行い、パナソニックグループとして、あらゆる完成車メーカーとの連携強化・拡販を目指す。
 
経営体質の強化では、三洋電機がパナソニックグループの一員となることで、三洋電機は、資材購買などの全社調達コストの削減やロジスティクス関連コストの削減を見込んでいる。また、「イタコナ」や「コストバスターズ」などのパナソニック独自のコスト削減ノウハウを三洋電機に導入することで、経営体質強化を図る。
 
資本提携の合意を受けて、パナソニックと三洋電機は「コラボレーション委員会」を発足、両社の協業成果の早期実現に向けて、経営諸制度・技術開発・調達・ロジスティクス・品質管理・ITインフラなど様々な項目について適用法令の範囲内で検討する。
 
また、パナソニックは両社のシナジー発揮に向け、1000億円規模の投資も視野に入れ、検討する。

《レスポンス編集部》

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