マカオGP王者の国本選手、人気も実力もスターの素質

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2008年F3マカオグランプリで優勝したのは日本から参戦した国本京佑選手だ。日本初のスタードライバーが誕生しそうな雰囲気だ。

2008年F3マカオグランプリで優勝した国本京佑選手を招いての「F3マカオグランプリ優勝記念!凱旋トークショー」が13日、トヨタの自動車アミューズメント施設であるアムラックス東京(池袋)とメガウェブ(お台場)で開催された。

国本選手のコメントや挙動を見聞きしていると、非常に冷静なところがポイントと感じる。19歳という若さでF3とはいえ世界王者となれば、天狗になりそうなところ。しかし、ファンのために色紙に黙々とサインをし続けたり、メガウェブでは反射神経試しのドライバーズワークアウトマシンを冷静にプレーしたりと、まるで19歳とは思えない落ち着きぶりだ。

トークショーにはゲストとして、TOYOTA TOM'Sチームの監督である関谷正徳氏も登壇。関谷氏も、冷静さが国本選手の大きな武器のひとつと語っており、「レーサーの本能としてアクセルをベタ踏みしてしまいたいところを、しっかり抑えられるところが凄い」と評価する。はやる気持ちやプレッシャーがかかる中、踏むところは踏んで、抑えるべきところは抑えられるのが国本選手なのである。

09年シーズンに関しては、現時点ではまだ何も決まっていない模様。マカオGP優勝で、一気にF1に駆け上がれそうな雰囲気もあるが、TDP所属ということもあり、どのチームでもというわけにはいかなそう。かといってトヨタF1のシートも空いていないため、09年シーズンのF1は難しそうである。

国本選手は、フォーミュラ・ニッポンの名前も出していたが、どのカテゴリーからであっても「いつ声がかかっても大丈夫なように準備しています」という。ただし、全日本F3は卒業の模様だ。ベストなステップアップとしては、GP2でのヨーロッパ武者修行だろうか。

甘いルックスにF3世界一の実力、冷静でおごったところもなく、休学中だが慶應大学生と頭脳も明晰。女性ファンも順調に増えてきている様子。実力で佐藤琢磨選手の記録を超えられそうな、そして人気でも往年の中嶋悟選手をも超えられそうだ。

《デイビー日高》

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