交通事故死亡者数…今年も愛知県がワーストか

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今年も残すところあと半月余りとなったが、年の瀬とともに関係者を悩ませているのが、愛知県の交通事故死亡者数だ。このままいくと、4年間連続の全国ワースト1に止まる見込みだからだ。

警察庁交通企画課のまとめによると14日現在の全国の交通事故死亡者数は4830人(速報値)。54年ぶりの低水準だった昨年より、さらに603人少なくなっている。全国的に減少傾向が続き、昨年より死亡事故が増えたのは、茨城県、佐賀県など7府県だけ(昨年と変わらなかった福岡県を含む)だった。愛知県も昨年より20人死亡者数を減らすことができた。

ところが、都道府県別に見ると、愛知県の253人という死亡者数はワースト2の埼玉県(217人)、続く北海道(215人)を大きく引き離す不幸な結果となっている。

振り返ると07年の愛知県は、年末に死亡事故を多発させ、それまでワースト1だった北海道を押しのけて、不名誉な記録を連続させてしまった。今年は、その年末を待たず、結果が出ようとしている。

全国的に死亡者数が減少している要因を、医療体制や安全技術の向上だとすれば、ワースト1を続ける愛知県には、地域的な要因があるのではないか。

せめてこれ以上死亡事故を発生させないで、現状維持を続けることが出来るかどうか。まさに愛知県警の威信がかかっている。

●12月14日現在の08年交通死亡者数(括弧内は07年の同期間)
1.愛知県 253人(273人)
2.埼玉県 217人(221人)
3.北海道 215人(278人)
4.東京都 205人(252人)
5.千葉県 203人(238人)

《中島みなみ》

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