ポルシェがあのEVスポーツカーを徹底解剖!?

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ポルシェが11月末、米国のベンチャー企業、テスラ社の『テスラ・ロードスター』を注文したことが判明した。電気自動車の本格研究に着手した証と話題になっている。
 
テスラ・ロードスターは2006年7月に初公開。米国シリコンバレーに本社を置くテスラ社(2003年設立)が、ロータス『エリーゼ』をベースに開発したスポーツカーで、最大の特徴は電気モーターのみで走行するEVスポーツという点だ。
 
ミッドシップに置かれる強力なモーターは最大出力248psを発生。0-60マイル/h(約96km/h)加速は3.9秒、最高速度は210km/hの性能を発揮する。とくに0-96km/h加速はポルシェ『911カレラ』の4.5秒を上回るのだから、ポルシェが興味を示すのも無理はない。
 
バッテリーはリチウムイオンで家庭用コンセントから約3.5時間で充電可能。最大航続距離は350kmを確保した。軽量なエリーゼをベースにしたことで、車重は1220kgに抑えられている。
 
テスラ・ロードスターは米国での販売価格が10万9000ドル(約1015万円)。2008年モデルはすでに完売し、2009年モデルのバックオーダーは1000台以上に達する。
 
実は、ポルシェがテスラ・ロードスター購入の契機になった出来事が10月上旬にあった。ドイツのチューナー、RUF(ルーフ)社が最新911を電気自動車に改造した『eRuf911プロトタイプ』を公表したのだ。
 
911の真骨頂、水平対向6気筒エンジンの代わりに、電気モーターを搭載。リアシートの場所にリチウムイオンバッテリーを積んだ。車重は1900kgとヘビー級だが、0-100km/h加速7秒以下、最高速度224km/hを実現。1回の充電で250 - 300kmの走行を可能にした。このルーフ社の911が、ポルシェのエンジニアを刺激したことは想像に難くない。
 
ポルシェは今後、テスラ・ロードスターの社内テストを行い、各種データを収集。最終的には部品のひとつひとつに至るまで分解され、徹底研究されるものと思われる。
 
ベンチャー企業のテスラ社にとっては、あのポルシェから研究対象に選ばれたわけだから、最高の名誉だろう。ポルシェにとっては、将来的にEVスポーツカーが選択肢のひとつになり得ることを認めた形となった。

《森脇稔》

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