ポルシェは19日、『ボクスター』と『ケイマン』をマイナーチェンジした。エンジンのパワーアップ、新トランスミッション「PDK」の採用などがニュースだ。
標準グレードの水平対向6気筒エンジンは現行よりも排気量を200cc拡大し、2.9リットルに進化。最大出力はボクスターが10ps向上して255ps、ケイマンが20ps向上して265psを発揮する。
高性能版の「ボクスターS」、「ケイマンS」の3.4リットル水平対向6気筒は、エンジンを直噴化。最大出力はボクスターが15psアップの310ps、ケイマンが25psアップの320psを獲得した。
ATが『911』と同じPDK(ポルシェ・ドッペル・クップリング)に変わったのも話題。デュアルクラッチを使った7速2ペダルMTは電光石火のシフトチェンジを可能にする。
実際、ケイマンS・PDK仕様の0-100km/h加速は4.9秒。現行の5速AT(ティプトロニックS)の6.1秒を上回るだけでなく、6速MTの5.4秒すら凌駕するタイムをマークする。燃費の改善もPDK化がもたらした効果だ。
外観はヘッドランプ、バンパー、テールランプなどのデザインを変更し、新鮮さをアピール。PSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム)は、最新仕様にバージョンアップされている。
マイナーチェンジしたボクスターとケイマン、日本では12月6日から注文受付を開始する。