今週末までに合併を正式発表する米GM(ゼネラルモーターズ)とクライスラーの2007年世界販売は、世界トップのGMが937万台、また9位のクライスラーは268万台だった。単純合計で1200万台規模と、初めて大台を突破する自動車グループが誕生する。
合併による両社のコスト削減効果は100億ドル(約1兆円)を超えるとも見られている。だが、当面は北米での工場閉鎖や人員削減などリストラ費用に食われ、合併効果を十分引き出せるかどうかは不透明だ。
また、主力の北米市場の急激な縮小や車種のダウンサイジングの動きへの迅速な対応が求められるが、現状では両社とも売れる車種が少ないのが実情だ。合併後も厳しい舵取りを迫られることになる。