三井化学の子会社三井化学ファブロは、太陽電池封止シート「ソーラーエバ」の生産能力を増強すると発表した。
生産能力を増強する太陽電池封止シートのソーラーエバは、セルとガラスの間やセルとバックシートの間で封止材として用いられるエチレン酢酸ビニル共重合(EVA)製のシート。三井化学ファブロの名古屋工場内に設備を増強して、生産能力を現状の年間9000tから2万tに増強する。
2009年央に4000t増強し、2009年末に7000t増強する。
世界的に地球環境保護が急務となっており、クリーンエネルギーとして太陽電池は需要が急拡大している。特に政府の補助政策のあるドイツ、スペイン、イタリアでの伸びが見込まれており、日本、欧米、アジアで太陽電池メーカーの製造設備新増設が相次ぎ計画され、部材となるソーラーエバの需要も急増している。
同社ではこうした状況に対応し、太陽電池封止材事業のグローバルリーダーの地位強化を図るため、今回、大幅な生産能力の増強を決定した。さらに2010年中の増強についても検討する。