シトロエンは10月2日、パリモーターショーでコンセプトスポーツカー『GT by シトロエン』を発表した。ソニーのプレイステーションの人気ソフト、『グランツーリスモ』と共同開発。シトロエンが考える21世紀のスポーツカー像を具体化した1台だ。
プロジェクトはシトロエン社のデザイナー山本卓身氏が「グランツーリスモ」のプロデューサー、山内一典氏と親交があることから始まった。山本氏は「シトロエンの革新的イメージに日本の歴史や文化を織り込んだ」という。
前衛的なレーシングカーといえるルックスは迫力満点。ボディから分離したように見える前後フェンダーは皮膚を覆う甲冑を思わせる。ブルーのLEDヘッドランプが特徴的なフロントマスクは、鎧を着けた戦国武将をイメージ。リアも同様のイメージで仕上げた。さらに、ガルウイングドア、角度調整式スポイラー、21インチアルミホイールなどのアイテムがレーシーな雰囲気を演出している。
ボディサイズは約5000mm。ロー&ワイドのシルエットが特徴だ。ミッドシップに置かれるエンジンについてのアナウンスはなかったが、『グランツーリスモ5』では「燃料電池を搭載した電気自動車」という設定だとか。
小さいウインドウグラフィックの内部には、2シーターの室内がある。ブラックレザーを使用したスポーティな空間で、シートには4点式シートベルトを装着する。
シトロエンは「市販の予定はない」と明言。『グランツーリスモ5プロローグ』の中でだけ、そのスペックを引き出せることになる。