アラビア石油は、エジプト・スエズ湾のノースウェスト・オクトーバー鉱区での石油・ガス開発に関してエジプト政府石油省から油田の開発について正式承認を得たと発表した。
同社はこれを受けてプロジェクトに着手するに当たっての最終判断を行うため、生産施設の基本設計などの検討作業を開始した。作業は年末までに完了の見込みで。原油生産開始時期は、2010年度前半を目指している。
同社は2005年7月にエジプト政府、エジプト石油公社と生産分与契約を締結し、2006年9月に掘削した試掘1号井で原油の産出を確認した後、開発計画の策定な、開発移行のためのエジプト石油公社と協議してきた。
開発への移行では、今後の他の案件の可能性を念頭におき、資金の効率的活用の観点から、同社は他のパートナーと必要資金を分担し、共同でプロジェクトを進めるため、鉱区の権益の一部を他社に譲渡する。
石油開発コンサルタントである英国ステラ・エナジー社を起用して譲渡先の選定を進めた結果、エジプトに本拠を置くPico International Petroleum社を譲渡先に選定、50%の権益譲渡契約を締結した。引続きアラビア石油がオペレーターとしてプロジェクトを推進する。