J.D.パワーアジア・パシフィックは、2008年米国自動車商品魅力度調査(APEAL)を実施し、その結果を発表した。
今回の調査は、米国で乗用車、ライトトラックを新車で購入もしくはリース契約してから90日後の車の性能、デザイン、装備、仕様などに関する商品魅力度についてユーザーの評価を調べたもの。13回目となる今年は2008年2月から5月にかけて郵送調査を実施し、2008年型車を購入・リース契約した8万1500人以上から回答を得た。
この調査は6月9日に結果を発表した「米国自動車初期品質調査」と対比するもので、初期品質調査では新車の購入・リース契約後の90日間の不具合をユーザーに指摘してもらうが、魅力度調査は同一期間内にその車にどの程度満足しているかを調べたものだ。
今年の調査では、調査項目のほとんどでスコアが昨年と同じか低下している。スコアが若干向上したのは「オーディオ/エンターテインメント/ナビゲーション」のカテゴリーのみだった。
また、過去の調査結果とは異なり、全くの新型モデルやモデルチェンジをした車より、小幅なマイナーチェンジしたモデルの方が魅力度スコアが平均して高かったことも明らかになった。
セグメント別ランキングでは、ホンダが調査対象ブランドの中で最多となる3セグメントで1位となった。1位のモデルは、『フィット』(2年連続)、『オデッセイ』(4年連続)、リッジライン』(4年連続)。
ポルシェ、トヨタ、フォルクスワーゲンがそれぞれ2セグメントで1位を獲得した。ポルシェの1位となったのは『カイエン』と『ケイマン』(3年連続)、トヨタは『FJクルーザー』と『セコイア』、VWは『GTI R32』(2年連続)と『パサート』。
商品魅力度調査と初期品質調査の両方で1位となったモデルはホンダのフィットとトヨタのセコイアだ。
このほか、BMW『5シリーズ』、ビュイック『エンクレイブ』、シボレー『アバランチ』、ダッジ『マグナム』、ランドローバー『レンジローバー』、レクサス『IS』、メルセデスベンツ『Sクラス』、『MINIクーパー』がセグメント別ランキング1位だった。
ブランド別ランキングでは4年連続でポルシェが1位となった。ランキング入りした36のブランドのうち、20ブランドで昨年の調査から魅力度スコアが減少し、15ブランドで向上した。
最もスコアを向上させた8つのブランドは米国ブランドだった。伸び率が最も大きかったのはビュイックで、次いでクライスラー、フォード、マーキュリー、ダッジの順だった。
スコアの伸びが最も大きかったモデルもほとんどが米国メーカー車で、モデルチェンジしたフォード『フォーカス』やダッジ『グランドキャラバン』、シボレー『マリブ』など。