減速したのは無関係なクルマ 覆面パトカーが追突

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20日夕方、埼玉県深谷市内の関越自動車道下り線で、パトロール中の捜査車両(覆面パトカー)が交通違反車両に停止を命じたところ、前走していた自車線のクルマが誤ってこれに反応、パトカーは減速が間に合わず追突する事故が起きた。2人が負傷している。

埼玉県警・高速隊によると、事故が起きたのは20日の午後5時ごろ。深谷市武蔵野付近の関越自動車道下り線で、パトロールのために第1車線を走行していた同隊の覆面パトカーが、第3車線を走行していたクルマの運転者が携帯電話を使用していることを発見。赤色灯を点灯させてパトカーであることを示すとともに、マイクで「路肩に停止せよ」と呼びかけた。

この直後、覆面パトカーの前を走っていた別の乗用車がこれに反応して急ブレーキを掛けた。パトカーは衝突を回避しようと右にハンドルを切ったが、減速が間に合わずに追突。第2車線に進出したが、第3車線から車線変更してきた違反車両とも進路が交錯する形で接触した。この事故で前走車を運転していた42歳の男性と、違反車を運転していた26歳の男が打撲などの軽傷を負っている。

現場は片側3車線で、見通しの良い直線区間。警察では覆面パトカーを運転していた25歳の巡査から自動車運転過失傷害容疑で事情を聞いているが、調べに対しては「第3車線の違反車両の動きを注視していて、前走車の動きを確認することが遅れた」、「無関係な前走車が減速するとは思わなかった」などと供述しているようだ。

《石田真一》

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